江戸時代の灯籠を改修しました
鳥居横の二基の灯籠。
江戸時代の大名寄進の灯籠ですが、戦禍による損傷が激しく、長い間、中台までしかない状態が続いていました。
このたび、浜北区新原の(有)一十園の小林健様のご寄付、お取り計いで、岡崎工業㈱様の施工により、火袋から上をつけ、本日、もとの姿を復活させることができました。御祈祷が終わる頃には朝までの雨もやみましたが、作業は、鳥居や周りの樹木の枝などに注意を払いつつ行わなければならず、細かくたいへんなものでした。
このもとの灯籠は、大給(おぎゅう)松平家第13代当主、老中、三河国西尾藩主である松平乗寛(のりひろ)公が享和元年(1801年)及び文化七年(1811年)に当神社に寄進されたものです。
乗寛公のご祖先、大給松平家第7代当主である松平乗寿(のりなが)公は、老中であり、1638年から1644年まで浜松城主も務めています。
また、長男の大給松平家第14代当主である松平乗全(のりやす)公は、井伊直弼公との親交深く、二度、老中に任ぜられています。
よみがえった灯籠に触れ、先人たる松平乗寛公の思いを後世にも伝えていきたいと改めて思ったところです。